2022.06.02
昨今では、テレワークやweb会議、動画やゲームといった娯楽など、
様々な場面で高速・安定したネット環境が求められています。
今回は、そんな環境を構築するのにピッタリなルーターの”TP-LINK製メッシュWi-Fi6ルーター『Deco X20』”の、Ethernet backhaul機能を用いた場合での配線例をご紹介致します。(弊社でも大活躍中です。)
”導入してみたものの、なかなか速度が出ない…”とお悩みの方や、これから導入される方は是非参考にしてくださいね。
それでは、今回使用する『Deco X20』の機能を紹介します。
・Ethernet backhaul
Deco X20では、Deco間をLANケーブルで繋いで利用することができるEthernet backhaulに対応しています。
こちらを利用することで、通信速度が高速となり安定します。本記事の主役とも言える機能です。
配線が正常であれば自動で有効化されます。
・高速ローミング(IEEE802.11r)
Deco X20では、高速ローミングをサポートしています。この機能により、複数台のDecoをシームレスに利用できます。
メッシュWi-Fiの象徴的な機能です。Decoアプリの設定から有効にすることができます。
この2つの機能をフル活用していくことで、”おうちの中のどこにいても途切れることがない、高速なWi-Fi”が実現できます。
〜Decoの配線順〜
ここからは、実際の配線例となります。まずは、下記の画像をご覧ください。
こちらが基本的な配線となります。
青の点線はLANケーブルですね。
各パターンの配線の順番は、下記を参考にしてみてください。
1.Deco以外にルーターがある場合
[モデム]—[ルーター]—[Deco(AP)]—[Deco(AP)]
2.ルーターがない場合
[モデム]—[Deco(ルーター)]—[Deco(AP)]
3.上記1のケースでスイッチングハブを使用する場合
[モデム]—[ルーター]—[Deco(AP)]—[スイッチングハブ]—[deco(AP)]
4.上記2のケースでスイッチングハブを使用する場合
[モデム]—[Deco(ルーター)]—[スイッチングハブ]—[Deco(AP)]
〜配線の注意点〜
ここからが重要となります。
2台目のDecoを配線する際は、位置に気をつけましょう。
2台目のDecoを配線する場合は、必ず1台目のDecoより位置が下位である必要があります。
下記、失敗例となります。
〜失敗例〜
[モデム]ー[ルーター]—[Deco]
|
—–[Deco(無効)]
もし上記のように2台のDecoを並列の位置で配置してしまうと、Ethernet backhaulが無効となります。
仮に無効となった場合でも、Deco同士は無線にて通信を確立します。しかし、速度は著しく低下してしまいますので注意が必要です。
今回は、Deco X20の配線例をご紹介させていただきました。ネット環境の改善・トラブルシューティングにご活用頂けたら幸いです。
今後も、ネットワーク機器の設置・設定に関してのお役立ち情報を不定期に更新させていただく予定です。
また、弊社ではメッシュWi-Fiとも相性の良いクラウドカメラの販売・取付工事や、ネットワークの配線工事等も行っております。お気軽にお問い合わせくださいね。
Tri-Sクラウドカメラ